4572 カルナバイオサイエンス の一時金は一体…!?
【カルナバイオサイエンス】キナーゼ阻害剤を導出へ‐前臨床データ揃え年内にも
2012年2月15日 (水) 薬事日報ウェブサイト
カルナバイオサイエンスの吉野公一郎社長は13日、都内で開いた決算説明会で、2012年12月までの今年度内にキナーゼ阻害剤を導出する方針を示した。当初、昨年度にリード最適化段階の1テーマを導出する計画だったが、製薬企業等とのライセンス交渉過程で動物実験データを求められたことから、マウスの前臨床試験を実施した上で、改めて導出を目指すことにした。吉野氏は「いよいよ複数のテーマがリード最適化の終盤に差しかかっており、今年こそライセンス化していきたい」と意欲を語った。
同社は、キナーゼをターゲットとした創薬研究を手がけており、特に大腸癌治療薬として、国立がん研究センターと共同研究中のTNIK阻害剤を最重点テーマと位置づけている。
また昨年、バイオベンチャーのキノファーマと神経変性疾患治療薬の共同研究契約を締結し、ダウン症やアルツハイマー型認知症の発症に関わるDYRK1A阻害剤の研究開発も進めてきた。
現在、これらキナーゼ阻害剤のリード最適化が終盤に差しかかっており、年内にもマウスの前臨床試験を終了させ、導出契約を締結したい考え。12年度の創薬事業は、ライセンス契約一時金収入として1億円の売上高を計画。さらに13年度は、臨床試験入りによるロイヤルティ収入等を見込み、売上高4億円を計画している。
吉野氏は「今年は設立から10年目の節目に当たるので、今年こそパイプラインの導出を実現し、来年には黒字化を目指したい」と語った。
さて2012年から3年が経過し、ついに初の導出となった。
【カルナバイオサイエンス】キナーゼ阻害剤をJ&Jに導出‐全世界が対象「大変満足できる金額」
2015年6月16日 (火) 薬事日報ウェブサイト
国内バイオベンチャー「カルナバイオサイエンス」は、米ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)傘下のヤンセン・バイオテックに対し、自社創製した低分子キナーゼ阻害剤の全世界を対象としたライセンス権を導出したと発表した。具体的な化合物名は明らかにしていないが、同社にとって事実上、初の導出品目となった。年内導出を目標に掲げる中、非臨床段階で海外製薬大手とのライセンス契約に結びつけた。今期計画していた黒字化にも一気に近づいた格好だ。
カルナバイオは、キナーゼ遺伝子を大腸菌や昆虫細胞に導入し、大量で高品質な活性型キナーゼを取得する技術や、キナーゼ蛋白質と阻害薬の阻害活性の測定技術を確立し、創薬支援事業を展開してきた。小野薬品とはキナーゼ創薬スクリーニングで提携している。
カルナ社長の「大変満足できる金額」は一体…!?
2012年の導出はどの程度を目標としていたかはわからないが、1億円のライセンス一時金を計画していた。
2015年の導出は全世界対象、しかも医薬品や医療機器で世界を牽引するジョンソンエンドジョンソンということだ。
2012年の導出目標が1億円に対して果たしていくらであるのかが注目されている。。。
現在の時価総額は約280億円だ。どうとるかは微妙だが、目ききも鼻も世界で最もきくであろうJ&J。
これがアメリカンドリームなのか、期待はずれなのかは2Qに計上される予定のため8月になれば分かる。