フリークアウト・ホールディングス(6094)の株価、時価総額、将来性
フリークアウトは、国内初の DSP を立ち上げた企業です。DSPと言ってもピンとこないかもしれませんが、出稿されているいろいろな広告を待ちかまえさせる仕組みです。
複数の広告ネットワークを一元管理する広告配信のプラットフォーム「DSP(Demand-Side Platform)」、広告収益の最大化を目的としたメディア側のプラットフォーム「SSP(Supply-Side Platform)」と分けられています。
フリークアウトホールディングスは、2017年1月9日現在で、株価は3420円、時価総額は約450億円となっています。時価総額的にはちょっと高い印象を持つかもしれませんが、将来性は抜群であると思います。
LINEと提携「LINE Ads Platform(M.T.Burn)」を運営して若者などへの広告が届きにくい層へリーチを実現、Japan Taxi(日本交通)と提携してデジタルサイネージ「Tokyo Prime」を搭載するタクシーを走らせる。
人工衛星の運用に利用されるアンテナのシェアリングを可能にするプラットフォーム「StellarStation」を運営する株式会社インフォステラへの出資。
オンラインとオフラインでテレビや新聞でリーチできないところに入り込むこと、データの収集の手段・精度にこだわる体質は、広告の変革、産業のパラダイムシフトの予感で胸が高鳴ります。
自社のプラットフォームを使う企業と共同出資して会社を作るというモデルも面白いと感じます。
広告は新聞折り込み・テレビCM・雑誌などからWEBメインに
WEB広告は月極広告やクリック単価、成果報酬型からシフトし、RTB接続して関心の高い人に効果的な配信される仕組みが中心となってきました。
フリークアウト・ホールディングス(6094)の経営理念と『余剰労働力』の創造
フリークアウトの企業理念は「人に人らしい仕事を」となっています。
機械が得意なことは機会が行って、空いた時間で人間らしい感性を活かしたクリエイティブな仕事をできるようにしましょうということを目指しています。
氾濫する膨大な情報からジブンに有益なデータを探し出し、効率的なオンライン・マーケティング活動へとつなげるというまさに現代に求められる事業です。
株式会社フリークアウト・ホールディングスの経営理念をご紹介
Give People Work
That Requires
A Person.人に人らしい仕事を。
インターネット広告のリアルタイム取引を日本で初めて事業化し、広告取引を人の手からコンピュータ間の取引に変えていくことを目指したのが、フリークアウトのはじまりです。
テクノロジーによって、広告主は消費者一人ひとりとコミュニケーションを取ることが可能になり、従来のマス広告では不可能だった真の 1to1 マーケティングに近づき、
そして同時に、広告業に従事する”人”たちは、取引に関する面倒な雑務から解放され、より人間らしいコミュニケーションのプランニングや、共感を起こすメッセージの作成など、クリエイティブな仕事に集中できるようになるのです。私たちの使命は、コンピュータにできることはコンピュータに任せることで、余剰労働力(=人が創造的な仕事と向き合う時間)をつくること。
フリークアウトグループは、広告分野に留まらず、あらゆる分野において、私たちのテクノロジーをもって”人に人らしい仕事”を提供することをミッションとし、より創造的な社会に貢献します。
広告について考えるのは大変な作業ですが、どんな企業・商品・サービスのPRでも収益化に最も最適なシステムを提供する代わりに、どうぞ空いている時間はその他の新しいことに使ってくださいというメッセージと解釈しています。
テクノロジーという言葉を使っていますが、フリークアウトが扱う広告やPRの情報は、データ解析を元に高度に整理とマッチングがなされるため、実際には人工知能(AI)に近い概念であると考えられます。
実際に最近表示されるスマホ広告は、妙に自分の関心がある分野ばかりになっていませんか?
私たちは必要な情報をとるためや、面白い体験をするためににインターネットでアクセスします。フリークアウトはそれらを自動で分析して、広告主の広告をリアルタイムでマッチングさせて出力するということができるのです。
ステマと言われて嫌われた広告が最近はコンテンツになっている
さて、広告についてですが、一時期「ステルスマーケティング」という手法が取り上げられました。これは消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすることを指します。
例えば、有名ブログを運営する人に、報酬を払ってさりげなく特定のサービスや商品に肯定的なコンテンツを載せさせるという手法などです。
ブログの読者は、「この人が使ってるならば・・・」と一気に関心が高まります。これがステルスマーケティングの一例ですが、投資の世界では日常茶飯事ですね(笑)
さすがにこの方法がばれたときには、ブロガーさんにもPRの依頼主にも読者・消費者は嫌悪感を持ってしまいます。最近は減ってきました。
フリークアウトの広告はコンテンツになじませる形に、PRは気にしている人に
さてフリークアウトの広告ですが、全くいらない情報はお届けしないという優れものです。
従来の広告では、配信する属性が非常に大きくなっており、広告1発にかかる費用も膨大でした。
新聞広告は1地域に住んでいる人にドバっと配信されますが、その中には全く関心を示さない人も多くいます。
専門雑誌に出稿することや、駅前に看板をドーンと構えるなど、広告の手段はいろいろありますが、「認知度向上」でなく「成約」に結び付けるとしたら関心を持っている人にアクセスできる方が明らかに効果的です。
フリークアウトは広告をすることは通過点、機械ができることは機械に、無駄な時間をカットする
フリークアウトは広告企業だというイメージがありますが、なんだかさっぱりわからないという人も多くいます。
よくわからない状態でしたが、LINEの広告から、日本交通とタクシーのデジタルサイネージ、インフォステラへの出資…
LINE広告独占とネイティブアドからAI・総合PR企業に変貌!?
データを取り、マッチングして、必要なところ届きやすい形にして出すという人間らしい機械。
産業革命でモノづくりが効率化されて、職人は失業しました。しかし、作られたモノを使って新しい産業が生まれました。
考えれば世の中には、人らしくない仕事もたくさんあります。機械がやればいいのにと思うこともたくさんあります。
それでも機械がやらないで人がやっているのは、雇用維持という側面と、次の世界が用意されていないという側面もあるのかもしれません。
次の世界を早く作るには創造力が必要で、そのためにはまた膨大な時間と創造を実現するテクノロジーが必要になります。
かつて資源に乏しい日本人がモノづくりで経済を発展させてきたように、日本のテクノロジーが人間社会の仕事や活動の質をワンランクアップさせて輝くかもしれません。
あらゆる概念が変わっていく、壮大なロマンを抱かせてくれる企業だと感じています。