7932ニッピはES/iPS細胞の培養用基質、保有する広大な土地の含み資産

7932ニッピは、大倉財閥企業群の企業でゼラチン、コラーゲン、皮革などが主力事業。本業に加え土地の含み資産の利用に期待!

大倉財閥は、大成建設、日本無線、東海パルプ、ニッピ、大倉事業、中央建物(旧大倉鉱業)、ホテルオークラなど名門企業が名を連ねています。

明治40年創業で100年以上の歴史のある企業ということで、千住大橋駅前に広大な工場跡地を保有しています。

ニッピの大株主には、リーガルコーポレーション、大成建設、中央建物、東京建物、ホテルオークラなどが入っています。

本業のゼラチン、コラーゲン、再生医療関連

大阪大学と京都大学が共同研究として進めていた「ラミニン511-E8断片」が、ES/iPS細胞の培養用基質として有効であることが取り上げられた後、同社が「ラミニン511-E8」を製造、販売する独占契約を両大学と締結しました。2013年から、製造・販売を開始しています。

また、2016年1月20日には、再生医療の株式会社マトリクソーム(大阪府吹田市)が実施する第三者割当増資を引き受けました。マトリクソームは、本官民イノベーションプログラムとしての再生医療技術の推進政策に則って設立された会社であり、再生医療・創薬の基盤となる細胞培養用基材・サービスの開発・販売を行っている企業です。

支援が充実してきたニッポンの再生医療ベンチャー

阪大VCが細胞培養基材のマトリクソームに1.5億円投資

 大阪大学ベンチャーキャピタル(OUVC、大阪府吹田市)は28日、運営するOUVC1号ファンドから、阪大発ベンチャー企業のマトリクソーム(大阪府吹田市)に1億5000万円を投資すると発表した。同社は阪大の細胞培養技術の事業化を目的に2015年12月に設立されたベンチャー企業。投資する1億5000万円は事業の育成に充てる。

阪大蛋白質研究所の関口清俊教授らの研究グループとニッピが共同で開発した細胞培養用基材をマトリクソームが販売する。また、既存の細胞培養基材をもとに新たな商品開発を進める方針。

細胞培養用基材はiPS細胞(人工多能性幹細胞)など、再生医療の基盤となる幹細胞を効率よく増殖・分化できる製品。京都大学iPS細胞研究所(CiRA)や製薬会社の研究所などへの販売提供を想定している。

将来の上場も視野に事業展開を強化する。マトリクソームの山本卓司社長は「細胞培養用基材の市場は20年頃には国内で、1800億円程度まで伸びると見込まれている」としている。海外に向けての販路拡大にも力を入れる考えを示した。

再生医療の基盤技術として世界から注目される企業と成り得るかもしれません。

注目事業はニッピの工場跡地の不動産業「ポンテグランデTOKYO ポンテグランデ東京」

千住大橋駅前の広大な工場跡地を利用して「ポンテグランデTOKYO ポンテグランデ東京」の企画にも参加しています。

三菱地所に貸借した『千住大橋駅前ショッピングセンター「ポンテポルタ千住」』などを中心に、

東京駅7km圏内でこのような広大な土地は貴重で、三菱地所、UR都市機構などとともに慎重に開発が進められています。

ちなみにニッピの本社もこの新しい街に溶け込ましていて、その道には「かつら並木ニッピ通り」と名前が付いているほどです。

今は「ポンテポルタ千住」と、駐車場が大部分のようですが、保育園、フットサルプラザ、マンション、レストランなどの計画が進んでいます。

「工場跡地」から徐々に「利便性が高く魅力的な土地」として見直されるニッピの土地

電車の中吊り広告や、ポスティングされるチラシを見ても、今まで見向きもされなかった土地に付加価値を付けて「新しい街」というイメージで不動産が売りだされています。

ニッピの土地は、もともと価値はある土地でしたが、会社が利用する方針に舵を切れず工場跡地(遊休地)として眠っていました。

平成18年から「足立区、(株)ニッピ、(株)リーガルコーポレーション、URでまちづくりに関する基本協定締結」

平成19年からUR、長谷工、有楽土地などへ土地引渡しが行われてきました。

現在、どこまでがニッピの保有なのかを調べていますが、東京スカイツリーも近い場所ですし、どのようなかたちでも近々企業の再評価がなされてきそうな気がしています。

それにしても、千住大橋駅前、これから楽しみなエリアですね!

ニッピの土地「ポンテグランデTOKYO ポンテグランデ東京」関連サイト

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