将来性を今の価値観で語るのはナンセンス
将来性というのは社会情勢や人々の思想の変化、価値観の多様性の中で考える必要があり、時代や産業のパラダイム移行などに敏感になっていないといけません。
これからは企業の価値は利益だけでなく社会的意義も大きな比率を占めてきます。
現在のその業界だけを見て、将来シェアを占めるだとか、新しいシェアを獲得するとかという問題は中長期的にはあまり役に立たなくないでしょうか?
例えばカーナビ業界はソニー、ケンウッド、パナソニックなどでシェアの取り合いをしていたら、あっさりと「スマホ(ナビアプリ)」というよそ者に奪われました。
デジカメも同様にスマホに押されています。
無理やり作り上げているブランドイメージでなく、その企業の内側にあるものを透かしてみるような世の中になる
ソーシャルネットワークの発達や、あらゆることの情報化、ネット接続化により、多くの情報は流出します。
ツイッターで従業員がツイートしたり、会社としてfacebookをしたり、今までより多く会社関係者が発信するようになりました。
その流出したものが、リツイートやシェアを通して1人歩きできるようになっています。
これは大きな変化です。
情報弱者と言われる人はまだまだいますが、これから先はみんながスマホを持ち、ごく普通になんでも検索する世の中です。
検索の精度もますます向上しますし、自然な広告、プロパガンダ風の思想的な宣伝活動などの誘導もますます活発化されます。
価値観と情報がとても近くなり、常に情報に操られるようになるのです。
そんなとき、長期視点を持ち、透かしてみるという目利きは、役に立つことと思います。
ただし、それを意識しているのはせいぜい国民の1割ですので、そのような姿勢で物事を考える人間の方がかえって肩身が狭くなることと思います。
話が脱線しましたが、大衆の思想を見つつ、組織や社会の中にある核心を捉えることは、ある意味難しくなり、ある意味行いやすくなるというイメージです。