29日の東京株式市場の日経平均株価は、前日比714円27銭安の1万6930円84銭で終了。
かなりド派手な下げが再び起きました。
中国の景気減速懸念を嫌気したと言われているが、そこまでかはやや疑問の部分もあります。
下げの理由などは特に当たらず、資金繰りに困ったり・恐怖からポジションを解消しようとする動き、さらにオイルマネーの引き上げ観測などの報道にも過剰に反応してしまったのではないでしょうか。
機関の空売りはそこそこ溜まってきており、この辺で買い戻しをさすがにしてくると思いますので、銘柄によっては押し目買いもありな状態になってきたかとは思います。
しかし、今後の経済、全体でみたら首相が唱えているような「GDP600兆円」、介護離職ゼロ目標というのは夢物語かもしれません。
安倍首相は前回の内閣総理大臣時代にもほぼすべての約束を果たしてきていました。
それはもしかすると布石だったのかもしれませんが、最近はやや独走気味なところも感じられます。
円安の中では、輸入品の価格が上昇します。
デフレは物価が下がっている状態のことですから、円安状態を維持すればおのずと物価は上がるだろうと考えられます。
ただし、物価が上がっても給料が上がっていないと買い物の意欲は減退し、貯金傾向になります。
円安は輸出を行う企業にとっては好都合だと言われますが、原料や資源を輸入に頼る日本にとってはデフレ脱却は厳しいという側面もあります。
そうは言っても大衆は世間の雰囲気につられてしまうため、政府が手動で上場企業の株をガンガン買うぞ!という掛け声で株価が上昇していたりしていれば景気が良くなった気持ちになるのです。
工業技術やIT技術の進歩で、物価自体はどう考えても下落していくものと私は考えています。
物はありあまっているのですから、その他の体験サービスや、オーダーメイドサービスなどの複製困難で自分専用の時間・ケアなどの方は相対的に上昇するかもしれません。
節約しようと思えば、100円ショップとリサイクルショップで生活必需品のほとんどが揃います。
それでも通貨価値を保ち、通貨の流動性を保つことは国家としての存続、資本主義社会の存続まで危うくするような事象なのではないかと大げさに捉えています。
変な話をしましたが、お金は欲しくても、お金が無くても何とかなるという気持ちもどこか芽生え始めているのかもしれませんね。